集落の主な組織島の市街地では集落組織活動も希薄ですが、田舎での集落組織は自治に関わる部分も多いので活動も盛んです。参加は強制ではありませんが、よほどの理由がない限り「入らない」とは言い辛いです。集落運営の組織名称は島によって異なりますが、婦人会、子ども会、青年団、壮年団、老人クラブなど、年齢と性別によって所属する組織があります。自治会長に当たる区長(小組合長とも呼ばれる)と各組織の代表が集まり、日々の集落運営や行事日程などを討議し、集落民全員が集まる総会を1回~数回/年、開催するところが多いです。与論島のとある集落の運営例 区長 会計 監事 老人クラブ会長 壮年会会長 婦人会会長 青年団団長 消防団代表 民生委員 子供育成会長 農業委員 小組合長代表主な集落行事小さい島なので、各集落で行う行事よりも島全体で行う行事やイベントが中心となっています。集落で行われる行事は敬老会や集落清掃です。旧暦の3月、8月、10月の15日に開催される「与論十五夜踊り」(国指定重要無形民俗文化財)は、島民がこぞって参加しています。他の奄美群島では「小学校の運動会は集落行事」と言ってもいいほどですが、与論島の校区は広いので、学校行事と集落の結びつきは強くありません。島全体で行う行事・イベントは以下をご覧ください。島の行事・イベント情報はこちら →与論島のとある集落の主な行事★は集落単位で参加する自治体行事【1月】年始式、年の祝い、集落清掃【2月】集落清掃【3月】卒業祝い、教職員送別会、出発式、教職員引越手伝い、集落清掃【4月】入学祝い、先生歓迎会、浜下り、集落清掃【5月】集落総会、集落清掃【6月】集落清掃【7月】集落清掃【8月】集落清掃、集落対抗サッカー大会★、夏祭り★【9月】敬老会、集落清掃【10月】集落清掃、町民体育大会★【11月】集落清掃、駅伝大会★、ヨロンマラソン★【12月】集落清掃集落ライフでの必要出費島暮らしと都会の生活で大きく異なるのは、集落内での付き合いの濃さと付き合いに伴う出費でしょう。集落内での人付き合いは濃く、自治会費も高いです。自治会費は与論島では「公民館費」と呼び、集落単位で徴収します。自治会費以外にも冠婚葬祭費などの出費があります。他の奄美群島ではお祭りの際に集落への寄付を集めますが、与論島はイベントの出席者が自分の飲食費負担をするだけで、寄付はありません。公民館費奄美群島の自治会費の使途、金額や集金のタイミングは集落によって大きく異なりますが、与論島は全集落で年間3,000円となっています。公民館費以外に、赤十字、赤い羽根共同募金、緑の羽根共同募金、社協会費の集金(年払い)があります。また、集落の婦人会などの会費は、公民館費とは別に徴収されます。冠婚葬祭費移住者の多くが、「冠婚葬祭費の出費が多い」と言います。1回あたりの負担は都会よりも少ないですが、祝儀・不祝儀をお渡しする相手が親族、親しい友人だけではないので、結果として頻度が多くなり、金額もそれなりになります。結婚・葬儀に加え、棟上げ、新築祝いなど、近隣住民であればそれほど親しくなくても自宅で行われるお祝いに参加します。お祝い・弔いを集落民総出でお手伝いしたり、小学校の合同入学祝など集落民一同が介してお祝いしたりします。ただし、島や集落によって、付き合いの濃さはかなりバラつきがあります。友人とは呼ばない間柄であっても、お祝い・弔いをするのが当たり前だと思ったほうがいいところとそうでないところがあります。成人式、小学校入学、中学卒業、高校卒業などの当日は、多くの人が掛け持ちでお祝いに駆け付ける姿を見ます。お祝いが重なる時期は家計的に負担も大きくなりがちですが、おめでたい必要な出費と割り切りましょう。結婚祝い式への出欠にかかわらず、ご祝儀は3,000円程度。その他の祝儀お祝いに参加する場合は、焼酎2本程度か2,000円~3,000円程度。合同祝いやそれほど近しくない場合は、1,000円~2,000円程度。不祝儀葬儀に参列するかどうかにかかわらず、1,000円。与論島の集落与論島では約2.6千帯、5.1千人が9つの集落に暮らしています。与論町の集落情報を見る →>> 与論島の暮らしに関するその他の情報を探す