子育てをする上での地域の安全面では、変質者等の心配はなく、安心して子育てができる環境です。
教育面では、島内の高等教育は、高校までのため、高校卒業後は大学進学・就職等で 島を離れる子どもが大半です。
島外の高校・大学等に通う子を持つ家庭では、仕送りはやや負担になるようです。
多くの場合、子供たちは中学までは地元で、兄弟・家族のように育つため、その絆は還暦世代の同窓会でも多くが出席するほどの強さです。
総じて、子育て世代の移住者の多くが子育てしやすいという感想を持っています。

子育て世代の移住者の声

 移住してよかったのは、家族との時間が増えたことです。東京にいた頃は、仕事が終わって急いで帰ったとしても家に着くのは9時過ぎ、9時だと子どもは寝ていて、子どもと何かをやるなんていうのは無理でした。今は、7時頃には家に居て一緒にご飯、お風呂が当たり前になりました。東京にいたら無理だったと思います(和泊町)。

 仕事で家を不在にしていても地域の見守りがあり、非常に助かっています(知名町)。

出産・子どもの医療(2023年4月現在)

出産費用の助成や子育てサポート等の詳細は、子育てに関する行政サービスをご覧ください。

出産・子育てに関する行政サポート

サポート項目 和泊町 知名町
妊婦健診助成
自己負担が発生することもある
ハイリスク妊産婦旅費助成
島外出産旅費等助成
乳幼児健診の全額助成 3ヶ月児~3歳児 3ヶ月児~3歳児
子ども医療費助成 高校卒業まで 中学生まで
(自己負担1,000円あり)
ファミリーサポート
自治体独自の児童手当

産婦人科

※沖永良部島にある産婦人科は、沖永良部徳洲会病院の産婦人科のみになります。

施設名 電話 検診 分娩
沖永良部徳洲会病院 0997-93-3000

小児科・幼児・子どもを診察する施設

施設名 住所 電話
沖永良部徳洲会病院 知名町 瀬利覚2208 0997-93-3000
町田医院 和泊町 手々知名636-1 0997-92-3737
福山医院 和泊町 和泊96-5 0997-92-0033
朝戸医院 和泊町 和泊14 0997-92-1131
大蔵医院 知名町 知名16-2 0997-93-5033
本部医院 知名町 知名591 0997-93-3131

幼児教育(2023年4月現在)

沖永良部島2町の幼児教育をまとめてみました。

保育の無償化の状況

無償化の内容
和泊町  利用料(保育料)は、保護者等世帯の課税(前年度分市町村民税及び前年分所得)の状況により、決定します。
詳しくはこちら
知名町  3歳~5歳の保育所、認定こども園を利用する子どもたちの利用料は無料。
 ⼦ども園の利⽤に加え、利⽤⽇数に応じて、最⼤⽉額1.13万円までの範囲で預かり保育の利⽤料が無償
 認可外保育施設、⼀時預かり事業、病児保育事業を利用する場合は、3歳から5歳までの⼦供たちは⽉額3.7万円まで利用料は無料。

待機児童の状況

待機児童数 和泊町 知名町
ゼロ
~10人以内

保育施設の分布

保育施設のタイプ 和泊町 知名町
幼稚園 1 0
認定こども園 3 2
認定保育所 1 1

※へき地保育所は給食サービスの提供がなく、閉所時間が午後5:00となっています。へき地保育所設置要綱に基づき市町村が設置し、入所および保育料も決定します。延長保育の有無については、各自治体にご確認ください。

保育施設のサービス内容

サービスの内容 和泊町 知名町
送迎あり 0 0
17時以降も開所している 4 3
給食サービスあり 4 3
0歳児からの入所 4 0

一時預かりサービスの状況

都会で見かけるベビーシッターさんは島にはいませんが、一時預かり施設や行政のファミリーサポートがあります。

自治体 一時預かり施設数 行政のファミリーサポート
和泊町 場所 ファミリーサポートセンター
対象 生後半年から小学校6年生まで
時間 8:00~18:00
料金 500~600円/時間
知名町 場所 知名町知名
対象 未就学児
時間 午前8時半~午後4時半
料金 300円/時間

子育てに関する行政窓口

  担当課 電話 メール
和泊町 町民支援課 0997-84-3516 tyoumin@town.wadomari.lg.jp
知名町 子育て支援課 0997-84-3170 Kosodate13@town.china.lg.jp
沖永良部保育所

小学校・中学校 (2023年4月現在)

沖永良部島2町の小学校・中学校情報をまとめてみました。

小学校の分布

小学校は大きな集落なら1校、小さな集落なら複数の集落からなる校区で1校あります。小学校の存在は集落にとっても大きく、運動会は集落の行事として認識されていることが多いです。 通常は徒歩で通学します。

和泊町 知名町
小学校数 4 5
うち小中併設校
うち複式学級※がある学校 2 3

※複式学級
小規模校において、複数の学年の生徒が1つの教室で一緒に勉強する学級のこと。一般的には、生徒の人数が少ないことでグループ討議などの授業ができないなどのデメリットがある一方で、生徒の人数が少ないので、先生の目が一人ひとりの生徒に行き届く、 先輩たちが学んでいることを垣間見る機会があるなどのメリットがあると言われています。

学童保育施設

自治体 名称 所在地 校区 月額利用料 開所時間
和泊町 のほほん
(和泊町シルバー人材センター)
手々知名 和泊、国頭、大城、内城 入会手数料6,000円
1時間あたり50円
おやつ代100円
15:00~18:00まで
知名町 知名放課後児童クラブ
(放課後児童クラブしらゆり)
知名 知名小学校
下平川小学校
基本利用料4,500円
+おやつ代1,500円
※平日以外は1,000円/日が別途必要
4~9月は18:30まで
10~3月+土曜日は18:00まで
田皆放課後児童クラブ
(しらゆり保育園)
田皆 田皆小学校
住吉小学校
上城小学校

  知名町の放課後児童クラブ

中学校の分布

中学校は複数の小学校校区で1つの学校になっています。
徒歩か自転車で通学します。

和泊町 知名町
中学校数
うち生徒数が~50人
うち生徒数が~100人
うち生徒数が~200人

  和泊町の小学校・中学校

  知名町の学校教育

義務教育に関する行政窓口

担当課 電話 メール
和泊町 町民支援課 0997-84-3516 tyoumin@town.wadomari.lg.jp
知名町 子育て支援課 0997-84-3170 china13@town.china.lg.jp
沖永良部保育所

高校(2023年4月現在)

沖永良部島の高校は1つです。
手に職を就けるために、沖永良部高校に進学せずに、より専門的な学科のある島外の学校に進学する子どもたちもいます。
沖永良部島高校卒業後の進路は、4割が大学・短大、4割が専修学校等、2割が就職しています。
自転車、スクーターで通学する生徒が多いですが、路線バスを利用する生徒もいます。

学校名 所在地 学科 募集定員
県立沖永良部高等学校 知名町 普通科、商業科 120人

留学制度(2023年4月現在)

知名町では、島外からの児童・生徒を島内の小規模小学校に留学する制度があります。

幼稚園・保育所 小学校 中学校 高校
和泊町
知名町

知名町 えらぶゆりの島留学 

島外から知名町内の島留学指定の学校に入学又は転学を希望する児童・生徒とその保護者を受入れ、豊かな自然の中で、小規模校での学校教育、地域との交流を通して、地域の児童・生徒と相互に豊かな感性や創造性を育むとともに、知名町の教育の振興・充実を図り、地域の活性化や地域づくりを狙っています。

対象 小学1年生~6年生
実施校 知名町立上城小学校
保護者の同居 必須
体験留学 あり
助成金 留学期間中の1年間、1世帯月額30,000円支給
お問い合わせ 教育委員会学校教育課
☎0997- 84-3158、china07@town.china.lg.jp

子育てに関する行政サービス(2023年4月現在) ※このページは、沖永良部島2町の提供情報を掲載しています。

沖永良部島2町の子育てに関する行政支援内容をまとめました。
2町とは別に、鹿児島県育英財団、奄美奨学会の奨学金制度があります。
 広域財団法人 鹿児島県育英財団
 奄美奨学会 

和泊町(2023年4月) 

 妊婦健診助成・産婦健診助成

14回の妊婦健診と産後2週間及び1か月健診を助成します。

 問い合わせ:保健福祉課(保健センター)(☎ 0997-84-3526)

 両親学級

同時期に出産を控えている妊婦および父親を対象に、妊娠・出産・育児について一緒に学びします。

問い合わせ:保健福祉課(保健センター)(☎ 0997-84-3526)

 不妊治療旅費助成

不妊治療を受ける夫婦に対し、交通費及び宿泊費の一部を助成します。

問い合わせ:保健福祉課(保健センター)(☎ 0997-84-3526)

 ハイリスク妊産婦出産支援

島外の医療機関で治療を受ける必要がある妊産婦または新生児を対象に、交通費や宿泊費の一部を助成します。

問い合わせ:保健福祉課(保健センター)(☎ 0997-84-3526)

 児童手当

中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日)の児童を養育している方に支給します。
3歳未満までは15,000円、小学校卒業前までは10,000円(第3子以降は15,000円)、中学生は10,000円を毎月支給します。

問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 子ども医療費助成

高校卒業前までの子どもが対象で、各健康保険法の規定により支払った保険分負担額を全額助成します(令和3年4月~)。

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 子ども島外受診旅費助成

やむなく島外の医療機関で受診しなければならない場合の旅費を助成します。

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 新生児・乳児訪問

生後4カ月未満の乳児のいる家庭を訪問します(健康、育児相談等)。

 問い合わせ:保健福祉課(保健センター)(☎ 0997-84-3526)

 乳児用品購入費助成

1歳半になる前までの乳児の保護者を対象に、乳児用品等を購入した場合に月10,000円を上限として購入代金を助成します。

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 地域子育て支援センター「ほっとステーション」

育児不安等に対する相談を受けながら「子育ては楽しい」を親子とスタッフが共感できるように、親子ふれあい遊び等の活動を通して地域の子育て家庭への育児支援を行っています。
親子ふれあい遊びでは、絵本、紙芝居遊び、ねんど、風船、折り紙、ピックニックタイム、スポットタイム、お誕生日会などを行っています。
学びあいのコーナーでは、離乳食教室(5~11か月児)、幼児食教室、両親学級、育児講座を開催しています。
月・水・金 午前9:00~12:00

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 ファミリーサポート

育児の援助を受けたい方と行いたい方が、地域の中で助け合いながら子育てをする会員組織・有償の相互援助活動です。保育施設までの子どもの送迎、病気や冠婚葬祭などの急用時、保育施設の時間外、 買い物、外出時に利用できます。
利用時間は午前8時~午後6時。料金は500~600円/時。

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 一時預かり

家庭で養育している保護者が諸事情により家庭での保育が困難になった時に、定員に余裕のある保育所で一時的に預かります。

 問い合わせ:町民支援課(☎ 0997-84-3516)

 病児・病後児保育

病気中または病気回復期の児童を家庭で看護することができない時に、 医療機関で預り保育します。

 問い合わせ:町田医院(保育ルームkids first)(☎ 0997-92-3737)

 子ども療育センター「のびのび」

療育施設です。その他、ぽてと(知名町)、はびりすぽてと(和泊町国頭)、サランセンター(和泊町伊延)があります。

 問い合わせ:和泊町社会福祉協議会(☎ 0997-92-2299)

 親子教室

小学生・中学生を対象に夏休みに実施します。

 問い合わせ:和泊町中央公民館(☎ 0997-92-0290)

 ひとり親家庭医療費助成

児童を扶養する一人親家庭の母又は父及び児童と母又は父のいない児童に対し、自己負担額の全額を助成します。

 問い合わせ:町民支援課(☎0997-84-3516)

知名町(2023年4月) 

 妊婦健康診査

14回の健診を助成します。

 問い合わせ:保健センター(☎0997-93-2075)

 両親学級

妊娠5~8ヶ月の妊婦を対象に、妊娠中の栄養について、妊婦体操、呼吸法について、妊婦体験などを学びます。

 問い合わせ:保健センター(☎0997-93-2075)

 母子健康相談

乳幼児身体測定・その他相談などを毎週月曜日、火曜日の午前中に実施しています。

 問い合わせ:保健センター(☎0997-93-2075)

 不妊治療旅費助成

不妊治療を受ける夫婦に対し、旅費及び宿泊費の一部を助成します。

 問い合わせ:保健センター(☎0997-93-2075)

 ハイリスク妊産婦出産支援

島外の医療機関で治療を受ける必要がある妊産婦又は新生児を対象に、交通費や宿泊費の一部を助成します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 未熟児養育医療費助成

身体の発育が未熟なまま出生した乳児で、指定養育医療機関に入院して治療を受ける場合、医療費の自己負担分を助成します。ただし、家族の収入の状況に応じて医療費の一部負担があります。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 子ども医療費助成

中学生までの児童を対象で、各健康保険法の規定により支払った保険分負担額から1,000円を除した金額を助成します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 子育て支援金(出産支援金・入学準備支援金)

町内定住者の出生、小学校入学、中学校入学、県立沖永良部高等学校入学に際して、各5万円分の知名町商工スタンプ会商品券をお祝いとして支給します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 児童手当

中学卒業までの子どもを養育する家庭に支給します。
3歳未満:15,000円/月
3歳~小学校卒業まで:10,000円/月(第3子以降は15,000円)
中学生:10,000円

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 放課後等児童健全育成事業(放課後児童クラブ)

昼間保護者が家庭にいない小学校に就学している児童に対し、適切な遊びと生活の場として児童クラブを設置しています。
4,500円/月の利用料とおやつ代1,500円/月が必要です。土曜日、学校休業日は1,000円/日が加算されます。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 病児・病後児保育

児童が病気の時、集団保育等の許可が下りるまで一時的に児童を預かります。
利用料は500円/日。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 奨学資金制度

「知名町奨学生」として、貸付の制度があります。高等学校、高等専門学校(1年~3年)に在学する者は月額20,000円、高等専門学校(4年~5年)、大学等、大学院に在学する者は月額40,000円を無利子で貸し付けます。
「特別奨学生」は、卒業後に知名町で有資格者として勤務するものを対象に無利子で月額50,000~60,000円を貸し付けます。対象資格は、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、助産師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、救急救命士です。

 問い合わせ:教育委員会学校教育課(☎0997- 84-3158)

 児童島外療育等旅費助成

本町が実施する療育相談等において島外の医療機関等で療育等を受けることが必要である旨の診断書等を発行され、それにより、島外の医療機関等で療育等を受けた児童及びその付添いをした保護者1名を対象に、交通費や宿泊費の一部を助成します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 心身障害児施設等入所児見舞い旅費助成

心身障害児施設等に入所(院)している児童を養育している保護者が、入所(院)児童を見舞った際の旅費を助成します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 児童扶養手当

両親が離婚、父母が死亡または重度心身障害など、事情により父母と生計を共にしない子供の父母および養育者に、子どもが18歳に達する年度の3月まで支給します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 特別児童扶養手当

20歳未満で心身に障害がある子どもの扶養者に支給します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 障害児福祉手当

20歳未満で障害がある子どもを対象に支給します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

 ひとり親家庭等医療費助成

児童を扶養する一人親家庭の母又は父及び児童と母又は父のいない児童に対し、自己負担額の全額を助成します。

 問い合わせ:子育て支援課(☎0997-84-3170)

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