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集落の主な組織

集落運営の組織名称は島によって異なりますが、婦人会、子ども会、青年団、壮年団、老人クラブなど、年齢と性別によって所属する組織があります。自治会長に当たる区長(小組合長とも呼ばれる)と各組織の代表が集まり、日々の集落運営や行事日程などを討議し、集落民全員が集まる総会を1回~数回/年、開催するところが多いです。
島の市街地では集落組織活動も希薄ですが、田舎での集落組織は自治に関わる部分も多いので活動も盛んです。

【沖永良部島のとある集落の運営例】

  •  区長
  •  会計
  •  監事
  •  老人クラブ会長
  •  壮年団団長
  •  婦人会会長
  •  青年団団長
  •  消防団代表
  •  民生委員
  •  子供育成会長
  •  班長
     ※集落内をグループ割
  •  班役員
     ※大きな集落は、集落内を幾つかの小自治グループに分けて運営しています。

島の市街地では集落組織活動も希薄ですが、田舎での集落組織は自治に関わる部分も多いので活動も盛んです。参加は強制ではありませんが、よほどの理由がない限り「入らない」とは言い辛いです。

主な集落行事

沖縄本島に近いこともあり、琉球文化の影響を強く受けています。

島に伝わる民謡や踊りは奄美大島や徳之島のものと全く違い、集落のことを「字(あざ)」と呼びます。大小42の字がありますが、行事への参加意欲は全般的に高いようです。

農業の島なので、農作業の繁忙期の行事が他の島より少なく、回数が少ない分、集落行事への出席は欠かせないという人もいます。行事を欠席する際には罰金を徴収する集落もあります。

児童数の少ない校区の集落では入学式などの学校行事も集落行事のひとつになっていて、幼児からお年寄りまで集落総出で運動会を盛り上げています。運動会の後の反省会は、通常はただの飲み会ですが、ガチに反省する集落もあります。

集落行事は参加するのが当たり前だという集落もあります。また、過疎であればあるほど人手不足なので、よほどの理由がない限り集落清掃は当てにされます。「集落行事や近所付き合いが苦手」と思う方は、最初に集落の状況を確認してから移住場所を決めることをお勧めします。

集落行事の他に、町で行う行事・イベントがあります。詳しくは 奄美の暮らし > 行事・イベント> 沖永良部島をご覧ください。

沖永良部島和泊町のとある集落の主な行事
※小学校行事は、校区単位。
※知名町の集落は、集落清掃が毎月あります。

1月 墓正月、年始式、町内一周駅伝大会、年の祝い
2月 島内一周駅伝
3月 卒業合同祝い、教職員送別会、出発式、集落清掃
4月 入学合同祝い、老人クラブ総会
5月 バレーボール大会、婦人会総会
6月 集落清掃
7月
8月 盆踊り、夏祭り
9月 敬老のお祝い、集落清掃
10月 運動会
11月 グランドゴルフ大会
12月 忘年会、集落清掃

集落ライフでの必要出費

島暮らしと都会の生活で大きく異なるのは、集落内での付き合いの濃さと付き合いに伴う出費でしょう。
都会では回覧板を回すだけのご近所付き合い、ゴミ出しなどを目的にした毎月数百円の自治会費で、その会費すら払わない人もいます。

一方、島では集落内での人付き合いは濃く、字(あざ)費(自治会費のこと)があります。字費以外にも集落への寄付や冠婚葬祭費などの出費があります。

字費

字費は集落単位で徴収し、主に集落公民館の光熱費や集落の活動費などに充てられます。使途、金額や集金のタイミングは、同じ自治体でも集落によって違います。

字費の金額の高さに住み始めてからびっくりする移住者が多いので、字費について予め確認することをお勧めします。

<字費の状況>

和泊町 年間4,000円から32,000円と、集落によって金額が異なる。月払いより、半年か年一括かで集金する集落が多く、字費の主な使途は、集落活動費、集落公民館などの字施設の光熱費や修理費、集落内の街灯の電気代など。
集落の婦人会などの会費は、字費とは別途に徴収する集落もある。字費の内訳は、お祭りなどの字行事の出費に対する積み立てや、公民館などの字施設の光熱費や修理費、区長などの役員への報酬、集落内の街灯の電気代。
各集落の字費はこちらからご覧ください。
知名町 集金額は年間4,000~15,000円前後/世帯で、半年ごとか年一括払い。
上記の以外に、赤十字、赤い羽根共同募金、緑の羽根共同募金、社協会費の集金(年払い)がある。
集落の婦人会などの会費は、字費とは別途に徴収。

寄付

寄付は行事ごとに集められます。字費と違い、寄付は金額が決まっているわけではありません。集金方法、相場金額、使途も、集落で異なります。寄付=任意ではなく、寄付することは決まっているけれど、金額が自由だと思った方がよいでしょう

<寄付の慣習>

和泊町 夏祭り、敬老会などの行事の際に寄付を集める集落が多く、金額は1,000円~1万円前後/世帯。
知名町 各イベントの際に寄付を集める集落が多く、金額は1,000円~1万円前後/世帯。
主な使途は婦人会、青壮年団等の集落各団体の運営費等に充当されることが多い。
上記の以外に、赤十字、赤い羽根共同募金、緑の羽根共同募金、社協会費の集金(年払い)がある。

冠婚葬祭費

移住者の多くが、「冠婚葬祭費の出費が多い」と言います。
1回あたりの負担は都会よりも少ないですが、祝儀・不祝儀をお渡しする相手が親族、親しい友人だけではないので頻度が多くなります。

結婚・葬儀に加え、棟上げ、新築祝いなど、近隣住民であればそれほど親しくなくても自宅で行われるお祝いに参加します。 お祝い・弔いを集落民総出でお手伝いしたり、小学校の合同入学祝など集落民一同が介してお祝いしたりします。ただし、島や集落によって、付き合いの濃さはかなりバラつきがあります。友人とは呼ばない間柄であっても、お祝い・弔いをするのが当たり前だと思ったほうがいいところとそうでないところがあります。

成人式、小学校入学、中学卒業、高校卒業などの当日は、多くの人が掛け持ちでお祝いに駆け付ける姿を見ます。 お祝いが重なる時期は家計的に負担も大きくなりがちですが、おめでたい必要な出費と割り切りましょう。

集落によって冠婚葬祭の風習や相場が違うので、詳細は地元住民に確かめましょう。

結婚祝い 式に出席する場合は5,000円程度(引き出物なしが多い)、ご祝儀のみの場合は3,000円程度。
その他の祝儀 お祝いに参加する場合は、焼酎2本程度か2,000円~3,000円程度。
合同祝いやそれほど近しくない場合は、1,000円~2,000円程度。
不祝儀 葬儀に参列する場合は、3,000円程度。
その他の場合は1,000円~3,000円程度。

沖永良部島の集落

総面積94㎢、外周56㎞、最高標高が240m(大山)と、フラットで横に長い隆起サンゴ礁の島です。
550km離れた鹿児島県本土よりも沖縄本島から60kmと沖縄本島に近いので、琉球文化の影響を強く受けています。
集落のことは、字(あざ)と呼びます。
和泊町、知名町の2つの町に42の集落、約6.3千世帯、1.2万人が住んでいます。
㎢あたりの人口は124人。

和泊町

沖永良部島の北側に位置し、空港と和泊港など島外との玄関口になっています。
総面積40㎢に21の集落があり、約3.3千帯、6.2千人が暮らしています。
㎢あたりの人口は154人。

和泊Map
東シナ海側の集落 国頭(くにがみ)、西原(にしばる)、出花(でぎ)、伊延(いのべ)、畦布(あぜふ)、根折(ねおり)、瀬名(せな)、永嶺(ながみね)、仁志(にし)
太平洋側の集落 喜美留(きびる)、上手々知名(うえててちな)、手々知名(ててちな)、和泊(わどまり)、皆川(みながわ)、古里(ふるさと)
内陸の集落 和(わ)、玉城(たまじろ)、大城(おおじろ)、内城(うちじろ)、谷山(たにやま)、後蘭(ごらん)

詳しい集落情報はこちら

くらすわどまり

和泊町の移住情報サイト
 くらすわどまり

知名町


沖永良部島の北側にある知名町の中央には標高245mの大山があり、周辺には航空自衛隊の基地もあります。
総面積53㎢に21の集落があり、約3千帯、5.5千人が暮らしています。
㎢あたりの人口は104人。



沖永良部<知名町>map
東シナ海側の集落 屋子母(やこも)、大津勘(おおつかん)、徳時(とくどき)、住吉(すみよし) 正名(まさな)、田皆(たみな)、新城(しんじょう)
太平洋側の集落 余多(あまた)、屋者(やじゃ)、黒貫(くろぬき)、瀬利覚(せりかく)、小米(こごめ)、知名(ちな)
内陸の集落 赤嶺(あかみね)、竿津(さおづ)、久志検(ぐしけん)、上平川(かみひらかわ)、下平川(しもひらかわ)、芦清良(あしきようら)、下城(しもじろ)、上城(かみしろ)

詳しい集落の情報はこちらからご覧ください。

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