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集落の主な組織

集落運営の組織名称は島によって異なりますが、婦人会、子ども会、青年団、壮年団、老人クラブなど、年齢と性別によって所属する組織があります。
自治会長に当たる区長(小組合長とも呼ばれる)と各組織の代表が集まり、日々の集落運営や行事日程などを討議し、集落民全員が集まる総会を1回~数回/年、開催するところが多いです。

【喜界島のとある集落の運営例】

  •  区長
  •  会計
  •  監事
  •  老人クラブ会長
  •  壮年団団長
  •  婦人会会長
  •  青年団団長
  •  消防団代表
  •  民生委員
  •  子供育成会長
  •  班長
     ※集落内をグループ割
  •  班役員
     ※大きな集落は、集落内を幾つかの小自治グループに分けて運営しています。

島の市街地では集落組織活動も希薄ですが、田舎での集落組織は自治に関わる部分も多いので活動も盛んです。参加は強制ではありませんが、よほどの理由がない限り「入らない」とは言い辛いです。

主な集落行事

喜界島には大小37の集落があり、集落の結びつきが強く、集落行事も多いです。

どの島にもある敬老会などの行事から、『ソーミンガブー』などの集落独特な行事まで、たくさんの行事が開催されます。
行事への参加意欲は集落によっても違いますが、全般的に高いです。
過疎であればあるほど人手不足なので、よほどの理由がない限り準備作業は当てにされます。
「集落行事や近所付き合いが苦手」と思う方は、最初に集落の状況を確認してから移住場所を決めることをお勧めします。

他の奄美群島では「小学校の運動会は集落行事」と言ってもいいほどですが、喜界島の校区は広いので、学校行事と集落の結びつきは強くありません。

集落行事の他に、島全体で行う行事・イベントがあります。詳しくは奄美の暮らし > 行事・イベント> 喜界島をご覧ください。

【喜界島のとある集落の主な行事】

集落行事 集落で参加することもある自治体行事
1月 元旦駅伝、敬老会、集落清掃 新春スポーツフェスタ
2月 集落清掃 島唄・島ゆみた大会、お花見ウォークinメンハナ
3月 集落清掃 俊寛ジョギング大会、陸上記録会
4月 集落清掃 喜界島マラソン、海開き
5月 集落清掃 野球大会、グランドゴルフ大会
6月 集落清掃 陸上記録会、スローピッチ大会
7月 六月灯、集落清掃 町内一斉ボランティア
8月 盆踊り、集落清掃 夏祭り
9月 シバサシー※1、豊年祭、集落清掃 集落対抗ゴルフ大会、高校運動会
10月 しまあそび、冬ウンミ※2、ソーメンガブー※3、集落清掃 町民体育祭、幼稚園運動会
11月 集落清掃 島内一周駅伝大会、小中高合同演奏会
12月 大晦日祭、集落清掃

※1シバサシー:
先祖祭りのひとつ。悪神邪霊の進入を防ぐため、家の四隅の軒や門口、井戸などにススキを差す。集落ごとに開催します。集落によってはシバサシーではなく、ウヤンコー※3のところもあります。
※2冬ウンミ:
冬を迎える行事。集落ごとに開催し、冬の折り目の夜は「もちもらい」をします。
※3ソーミンガブー:
中里集落だけで行われる伝統行事。集落の青年団が建物の屋上ややぐらからソーメンを投げ、集落民をはじめ大勢の人が激しく奪い合う、 ナニコレ珍百景でも紹介された変わったお祭りです。開催日は直前に決定されるので、年によって開催月も変わります。

盆踊り/ソーメンガブー

集落ライフでの必要出費

島暮らしと都会の生活で大きく異なるのは、集落内での付き合いの濃さと付き合いに伴う出費でしょう。
都会では回覧板を回すだけのご近所付き合い、ゴミ出しなどを目的にした毎月数百円の自治会費で、その会費すら払わない人もいます。

一方、島では集落内での人付き合いは濃く、自治会費も高いです。自治会費は集落費または字(あざ)費と呼びます。
集落費以外にも集落への寄付や冠婚葬祭費などの出費があります。

集落費・字(あざ)費

集落費・字費は集落単位で徴収し、主に集落公民館の光熱費や集落の区長手当(自治会長への報酬のこと)などに充てられます。
集金のタイミングは集落によって違いますが、世帯当たり月額500円~2,000円を年払いで集めるところが多いです。
集落費の金額の高さに住み始めてからびっくりする移住者が多いので、住まいを決める時に集落の区長に集落費について予め確認することをお勧めします。

<集落費(月間)の内訳>喜界町のとある集落の場合

常会積み立て(お祭りの出費などに対する積み立て) 合計で1,000円
集落設備修繕費
「区長費(区長への手当)
公民館の公共料金
防犯費(集落内の街灯の電気代)

上記の以外に、赤十字、赤い羽根共同募金、緑の羽根共同募金、社協会費の集金(年払い)がある。

寄付

集落費と違い、寄付は金額が決まっているわけではありません。
集金方法、相場金額、使途も、集落で異なりますが、世帯当たり1,000円~3,000円が一般的です。
寄付=任意ではなく、寄付することは決まっているけれど、金額が自由だと思った方がよいでしょう。
祭りの参加者だけが寄付する集落もありますが、参加しない世帯から集める集落もあります。
使途は祭りの経費に充当されます。

冠婚葬祭費

移住者の多くが、「冠婚葬祭費の出費が多い」と言います。 1回あたりの負担は都会よりも少ないですが、祝儀・不祝儀をお渡しする相手が親族、親しい友人だけではないので頻度が多くなります。

結婚・葬儀に加え、棟上げ、新築祝いなど、近隣住民であればそれほど親しくなくても自宅で行われるお 祝いに参加します。お祝い・弔いを集落民総出でお手伝いしたり、小学校の合同入学祝など集落民一同 が介してお祝いしたりします。ただし、島や集落によって、付き合いの濃さはかなりバラつ きがあります。友人とは呼ばない間柄であっても、お祝い・弔いをするのが当たり前だと思った ほうがいいところとそうでないところがあります。

島や集落によって冠婚葬祭の風習や相場が違うので、詳細は地元住民に確かめましょう。

結婚祝い 式に出席する場合は3,000円程度(引き出物なしが多い)
ご祝儀のみの場合は3,000円程度。
その他の祝儀 お祝いに参加する場合は、焼酎2本程度か2,000円~3,000円程度。
合同祝いやそれほど近しくない場合は、1,000円~2,000円程度。
不祝儀 3,000円程度。

喜界島の集落

喜界島

サンゴ礁が隆起して出来た喜界島は、最高地点が七島鼻(ポイント211)の211mと、ほぼ平らな島です。
周囲49㎞、総面積57㎢の島で、喜界町という1つの町に約3.7千世帯、6.4千人が暮らしています。㎢あたりの人口は113人。全部で37集落あります。
喜界島の市街地は湾を中心に、湾の近隣である中里、赤連(あかれん)あたりまでが住宅密集区域になっています。
市街地以外は農村の趣が漂う島で、総面積の40%が耕地になります。特に島の北は広大なサトウキビ畑が続きます。

喜界島map
東シナ海側の集落 中里(なかざと)、湾(わん)、赤連(あかれん)、池治(いけじ)、中間(なかま)、先内(さきない)、中熊(なかぐま)、坂嶺(さかみね)、伊砂(いさご)、伊実久(いさねく)、小野津(おのつ)地区(前金久、神宮)
太平洋側の集落 荒木(あらき)、手久津久(てくづく)、上嘉鉄(かみかてつ)地区(上西、上中、上東)、先山(さきやま)、浦原(うらはら)、志戸桶地区(しとおけ)(志戸桶東、志戸桶南)、佐手久(さでく)、塩道(しおみち)、早町(そうまち)、白水(しらみず)、嘉鈍(かどん)、阿伝(あでん)、蒲生(かもう)、花良治(けらじ)
内陸の集落 川嶺(かわみね)、羽里(はざと)、山田(やまだ)、城久(ぐすく)、滝川(たきがわ)、島中(しまなか)、大朝戸(おおあさと)、西目(にしめ)

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