移住体験ツアー
世界有数の精緻さを誇る”本場奄美大島紬”。
その制作工程は、大きく「図案」「糊張り」「締め」「染色」「加工」「織り」「検査」と分業化されています。
それぞれにプロフェッショナルの職人がいて、すべての工程がつながることでひとつの作品が誕生します。
ひとつの工程も省くことができないのです。
しかし、産地は危機的な状況にあります。例えば図案師は3名、締め職人は10名と数えるほどに減ってしまいました。ひとつでも工程がなくなると、本場奄美大島紬の歴史も幕を閉じることになってしまいます。奄美の伝統文化を後世に伝えるためにも、後継者の確保は待ったなし。
そこで、まずは少しでも多くの方に本場奄美大島紬を知ってもらいたい、興味を持ってもらいたい。そんな思いで、本場奄美大島紬産地再生協議会が今回のツアーを企画しました。 大島紬が好き、大島紬生産の現場を体験したい、技術をじっくり見てみたい、大島紬の職人さんと触れ合ってみたいという方、是非お待ちしています。
- 実施期間
- 2020年2月22日(土)~2020年2月24(月・祝)
- 募集人数
- 5組10名まで(最少催行人員は1名)
- 参加費
- 30,000円(ひとり)※
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※宿泊代、食事代、保険料を含みますが、往復の旅費は含みません。
※レンタカーでの移動をお願いします。運転免許がない方は、ご相談ください。
詳細はツアー行程をご覧ください。
※ツアーの特性上、お子様の参加は不可となります。 - 募集締切
- 満員御礼に付き締め切りました
奄美大島ってどんな島?
奄美大島は奄美群島で最大の島で、「大島」とも呼ばれています。面積は約712㎢ 、周囲約500km、離島では佐渡ヶ島に次ぎ国内で2番目に大きい島です。北から南まで約70kmで、車で約2時間の距離があります。奄美大島の最高峰は島の西部に位置する694mの湯湾岳で、北部以外の地域は山に囲まれています。特別天然記念物のアマミノクロウサギをはじめ、沖縄では絶滅したリュウキュウアユなど世界的にも希少な生きものが生息しています。
気候は亜熱帯海洋性で、平均気温は20℃を超えるほど温暖です。年間を通じて雨が多く、湿度も高いです。曇り時々雨のち晴れ、晴れ時々曇りなど、一日の中でも天気の変化が当たり前で、日照時間は全国的にも少ないです。
奄美市(あまみし)、龍郷町(たつごうちょう)、大和村(やまとそん)、宇検村(うけんそん)、瀬戸内町(せとうちちょう)の5市町村からなり、約200集落の総人口は約6.1万人です。地形は、島のほぼ中央にある694mの湯湾岳を最高峰として、北部に行くに連れてゆるやかになります。
奄美大島までのアクセスはこちら
大島紬ってどんな織物?
世界三大織物のひとつと言われる大島紬は、着物好きな人なら誰もが一度は欲しがる高級絹織物です。
その歴史は1300年以上も前にさかのぼると言われます。
奄美大島で生産した絹糸を、奄美に自生するテーチ木などを使い染色。手紬糸を用いて地機で織られ、自家用として島民が着用する地産地消の産物でした。
1870年代に入ると、大島紬は商品として市場取引が開始され、大きな人気を博するようになりました。 この頃から奄美大島独特の泥染めが定着します。
明治の頃から、原料の練玉糸や高機の導入などで、生産効率が少しずつ向上。明治34年に鹿児島県大島紬同業組合(本場奄美大島紬協同組合の前身)が設立され、大島紬の品質向上が図られるようになりました。明治35年頃には、締機(しめばた)が開発され、現在の本場奄美大島紬の精巧で緻密な柄を作りだす技術が出来あがりました。
その後も、技術開発や品質向上が進み、昭和50年、国の伝統的工芸品に指定されました。 現在も、技術開発や、デザイン性向上、品質向上を目指し努力を重ねています。
本場奄美大島紬の製品は全て1反ごとに、産地表示のため、金茶色の地球のマークと朱色で「本場奄美大島」の文字が織込まれてあり、かつ地球印の登録商標 と、経済産業大臣指定伝統的工芸品の伝統証紙が必ず貼られています。また泥染には泥染証紙が、草木染めには草木泥染証紙が、別に貼られていて、本場奄美大島紬であることを証明しています。
▲本場奄美大島紬には必ず織り込まれる産地表示
▲地球印の証紙
奄美大島産の本場奄美大島紬(地球印の証紙がある反物)には以下の5つの定義があります。
ツアーでは、
何が体験できるの?
大島紬の職人になりたいけど暮らしていけるの? どのくらい複雑で高度な作業なの? 「ただ、好き」というだけで職人になれるの? そんな疑問を解くための体験ができます。
体験ポイント
①大島紬ならではのマニアックな工程をお見せします!
大島紬の制作工程には、他の織物ではみなれない工程がいくつもあります。 今回、ツアーで見学する工程は「図案制作」と「絣(かすり)締め」で、滅多に見られる工程ではありません。
▲クリックで拡大できます。
②マニアックな工程をベテラン職人(親方)が指導します!
大島紬の制作工程を実際に体験します。その道一筋のベテラン職人が丁寧に指導してくれますよ。
③親方があなたの疑問に答えます!
昼間は、大島紬のことで頭がいっぱいの親方たち。夜のリラックスタイムを利用して、みなさんと交流します。大島紬を取り巻く環境、職人に求められること、職人の苦労や喜びなど、ざっくばらんに聞いてみましょう。
④先輩移住職人さんがあなたの不安に答えます!
先輩交流会で、先輩移住者職人からざっくばらんに話を聞くことができます。また、交流会の翌日には、職場を見学することもできます。不安なこと、疑問などは残さずぶつけてみてください。
日程 | 内容 |
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2/22(土) |
食事 朝:×、昼:×、夜:○
移動 奄美大島までの移動:×、島内移動:×(レンタカーでの移動をお願いします)
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2/23(日) |
食事 朝:○、昼:○、夜:○
移動 島内移動:×(レンタカーでの移動をお願いします)
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2/24(月) |
食事 朝:〇、昼:x、夜:x
移動 島内移動:×(レンタカーでの移動をお願いします)奄美大島からの移動:×
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注意事項
- ツアー時期の2月の奄美大島の気温は、15℃と暖かいです。ただし、太陽を拝めることがほとんどなく、北西の風が吹くと体感温度が下がり寒く感じます。フリース等の防寒着をお持ち下さい。
- アレルギー等、特別な配慮が必要な場合は事前にお知らせください。
- 宿泊施設での喫煙は、指定場所でお願いします。
奄美大島までの移動について
- 奄美大島までの移動は各自で手配ください。
奄美大島までの移動についてはこちら - 各航空会社/フェリー会社で予約できますが、奄美大島までの交通手配をご希望の方は下記までお問い合わせください。
- 鹿児島県知事登録旅行業2-79号
- 奄美ツーリストサービス(里見海運産業株式会社)
- 〒894-0035 鹿児島県奄美市名瀬塩浜町17-5
- TEL:0997-53-3112
- 責任者 藤﨑 秀則(ふじさき ひでのり)
- E-Mail:fujisaki@satomi-kaiun.co.jp
実施期間 | 2020/2/22(土)~2/24(月)の2泊3日 |
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募集定員 | 5組10名まで(最少催行人数は1名) |
参加費用 |
30,000円(ひとり)
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募集締切 | 満員御礼に付き締め切りました |
開催者 | 本場奄美大島紬産地再生協議会(本場奄美大島紬協同組合内)
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旅行企画・実施 |
鹿児島県知事登録旅行業2-79号 奄美ツーリストサービス(里見海運産業株式会社)
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現地添乗員 | NPO法人ねりやかなやレジデンス
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