与論島(2022年3月現在)

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概要

北緯27度02分、東経128度25分の地点にあって鹿児島県の最南端に位置します。沖縄本島からは23㎞しか離れていませんが、鹿児島からは580km離れています。

与論島写真

与論島の面積は約20.8km2、周囲約23km、最高標高地点97mで、チョウチョウウオのような形をしている平らで小さな島です。

山が沈んで出来た奄美大島や徳之島と違い猛毒のハブやアマミノクロウサギなどの蛇や動物はいませんが、「百合ヶ浜」など隆起サンゴの島ならではの白い砂浜と透明度の高い海が自慢です。ギリシアのミコノス島と姉妹盟約を結んでおり、島にはギリシア風の白い建物が多く目に入ります。ヨロンパナウル王国宣言をするなどリゾートアイランドとして知られています。

気候は亜熱帯海洋性で、平均気温は23℃と年間を通して温暖な気候です。同じ亜熱帯気候の奄美大島に比べると、上昇気流が起きにくいフラットな地形の影響で雨は圧倒的に少なく、晴れ間も多いです。

与論島気温と降水量グラフ

(出所:気象庁、1981~2010年の平均値)

冬場でも最低気温が14℃で、晴れることが少ないです。

梅雨入りはゴールデンウィーク中が多く、梅雨の間はびっくりするほどの高温多湿で、虫、カビとの戦いとなります。6月下旬から7月上旬に梅雨明けしますが、気象庁の発表を待たなくても体で梅雨明けを感じます。カラッと晴れて極めて強い日差しとなりますが、32℃程度が最高気温なので東京よりも涼しいです。ただし、台風の当たり年などは毎週台風が通過していくこともあります。台風激戦区の奄美群島の中でも最大の被害となり易いのが与論島です。

長い夏が終わるのは10月ごろで、紅葉はありません。季節風が南風から北風に数日おきに変わり、寒暖差が出てきます。冬の到来は12月中旬くらいです。

鹿児島県の島ですが、琉球との結びつきが強く、他の奄美群島とは違う独自の文化があります。国指定重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能の「与論十五夜踊り」は、琉球と奄美、本土の踊りの融合と言われています。他の島が伝統行事は集落単位で行われることが多い中、与論島は島全体で開催されます。
公式マラソン大会となる「ヨロンマラソン」は毎年3月に開催され、多くのアスリートが島を訪れます。島を1周はハーフマラソン、折り返して2周するのがフルマラソンになります。

郷土料理では油そうめん、もずくそばなどがありますが、料理より有名なのが「与論献奉(よろんけんぽう)」。客人をもてなすための飲酒の作法で、16世紀後半から始まったとされています。宮古島の「オトーリ」と似ていて、おもてなしするホストが杯に黒糖焼酎を注ぎ、歓迎の意の口上を述べて杯を飲み干し、次に客人に杯を渡し客人が感謝の口上を述べてから杯を飲み干します。最後の客人が杯を飲み終わった段階で、ホストが完了の口上後にご苦労杯を飲んで一巡となります。宴の最中に何度も繰り返されますが、平等に杯は回るので、普段しゃべらない人の話をよく聞けたりします。

人口(2022/3/31日現在)

一島一町で、9つの集落に約5千人が暮らしています。

総面積(km2 世帯数 人口(人) 高齢化率 ㎢あたりの人口
与論町 21 2,624 5,142 36.76 245人

おもな産業

農業と観光が主な産業です。
農業は、サトウキビと畜産が多く、多くの子牛が島を出てブランド牛になっていきます。
観光業は、宿泊施設、飲食店の他に、マリンレジャーなどがあります。

お買い物事情

「欲しいものが全部揃うわけではない。生活必需品は困らないけれど、選択肢はかなり限られる上に高め」が、与論島での買い物事情です。

総合スーパー、ホームセンター、ローカル・コンビニは島内にあるので、日常の買い物は島内で、大きな買い物は沖縄本島へ、その他はインターネットで取り寄せる人が多いです。インターネット通販は離島配送料を加算されることも多く、配達までに数日かかります。Amazon Primeでも配達予定日のお知らせよりプラス1日遅れ、商品によっては送料が有料になります。

物価はガソリン、洗剤などの日用品など、全体として高めに感じる人は多いです。離島はどうしても輸送コストが余計にかかるので、島内で生産できないものは高くなります。

台風や寒波など悪天候の時は、鹿児島から物資を運ぶフェリーが欠航となるので、生活物資も入ってきません。フェリーの入港が数日止まると、スーパーの棚から生鮮食料品は消えます。毎週末台風が来襲した時は、1か月、物資が入らなかったこともあります。でも、その時でもパニックは起きていません。

買い物どころ、スナックなどの商業施設は島の中心地「茶花」に集積していますが、小さな商店が島のところどころにあり、また、どこからでも車に乗れば10分程度で茶花まで行けるので、不便はあまり感じません。飲食店の多くが茶花に集まっていますが、風光明媚なビーチ沿いなどにも飲食店やカフェはあります。全国チェーンのコンビニ、家電量販店やファミレスはありません。

【商業施設の分布】( )は所在集落

スーパー ホームセンター
Aコープ(茶花)
オーシャンマーケット(茶花)
ショッピングプラザトップ(茶花、朝戸)
うのきストアー(麦屋)
かめや(麦屋)
ニシムタ(立長)
ホームセンター7(茶花)

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